神山まるごと高専校長が語る技術者倫理 ChatGPTでリポートも

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聞き手・高重治香
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耕論 人工知能、制御できるか

 高専としては19年ぶりに今春開校した徳島県の神山まるごと高専。授業料は実質無償で、全国から志あるエンジニアの卵が集まりました。AIへの向き合い方をはじめとした技術者倫理の育て方について、大蔵峰樹校長に聞きました。

 本校は、徳島県神山町に今春開校した全寮制の高等専門学校です。高専の新規開校は19年ぶりでした。高専は中学卒業後に5年間、技術者としての知識や技術を学ぶ学校ですが、本校ではデザイン力と起業家精神も持ったエンジニアを育てることを目指しています。

 AIはあくまで道具の一つで、誰もが使えるようになる必要はないと考えています。ただChatGPTチャットGPT)の有償版は、学生および教員が利用できるようにしています。新しい技術は使ってみないことには、話にならないからです。リポート作成での利用も認めています。

 まだ1期生だけで技術者としては「素人」なので、基本的な使い方を学んでいる段階という印象です。楽しく使うだけではなく、「使って何ができるか」「今ある作業を飛躍的に効率化できるか」という視点を持って使うよう助言しています。

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