諦めていた同性婚、台湾で実現 愛知の市議「心が軽い」、総統も祝電
同性婚が法制化されている台湾で、愛知県高浜市議の柴口征寛さん(53)が今月、台湾人の同性パートナーで大阪公立大学特別研究員の劉霊均さん(38)と結婚した。柴口さんは「行政から法的に認められた安心感で、心が軽くなった。日本の同性婚の制度作りに貢献したい」と語った。
台湾は2019年、アジアで初めて同性婚を法制化した。国際カップルは当初、パートナーの出身国も同性婚を認めていることが結婚の条件とされたが、今年1月の制度改正で撤廃された。7月末までに約1万1千組の同性婚が成立し、それとは別に400組超が国際結婚している。
柴口さんは劉さんと2年前から交際しており、昨年4月には高浜市で導入されたばかりのパートナーシップ制度に基づく証明書を得た。今年4月の統一地方選に共産党公認で立候補した際には、劉さんの助言で同性愛者だと公表し、ジェンダー支援の充実などを訴えた。選挙戦で、手をつないだ男子中学生2人が街頭演説を聴いてくれていた光景が忘れられないという。
「結婚は婚姻届1枚だという人もいるが、日本の性的少数者はそれすらかなわない。長く諦めていた結婚を台湾で果たせた喜びを忘れず、日本社会を動かしていきたい」と語った。
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