全国の中学生英語力調査で4連覇 さいたま市が取り組む教育法

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大西英正
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 中学3年生の「英語力」をみる文部科学省の調査結果が5月に公表され、さいたま市が4回連続で全国1位となった。同市が学校での英語教育に力を入れ始めてから7年。どんな取り組みをしているか探った。

小5、堂々とプレゼン

 5月末。大谷場小学校(同市南区)で、5年生の英語の授業を取材した。

 「I usually  get up at 6」(普段は6時に起きています)

 「I like music and it is very interesting」(私は音楽が好きで、音楽はとてもおもしろいです)

 児童たちは1人ずつ、30秒ほどで自己紹介した。事前に宿題を出し、考えてきてもらった文章だ。

 発表が終わるたびに他の児童は大きな拍手でたたえ、教員は「Nice English」「Clear voice and good smile!」と盛り上げた。

 この日は誕生日の児童もいて、「Congratulations!!」と沸き立った。

 同校では、子どもが授業で学んだ英語を使い、自分で発表する機会をたくさん設けている。市教委の担当者は「堂々と話しながら持ち時間の30秒を使い切っていて、習った単語を使いこなせている」。

 さいたま市は2016年度から「グローバル・スタディ」と称した英語教育に力を入れている。

小1から授業開始、時間は標準の2倍

 取り組みの一つめは、通常は…

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    辛酸なめ子
    (漫画家・コラムニスト)
    2023年8月12日7時30分 投稿
    【視点】

     浦和出身です。当時は小学校で英語を習った記憶がなく、いつの間にか「グローバル・スタディ」を掲げる市になっていたことに驚きました。しかも全国トップの英語力になったとは。もっと早く取り組んでほしかったという思いもよぎりますが、さいたま市の推し

    …続きを読む