新型特急「ひだ」にブルーリボン賞 JR東海、初の単独受賞「光栄」

内藤尚志
[PR]

 JR東海が特急「ひだ」に昨夏から使っている新型車両HC85系が、鉄道愛好家らの「鉄道友の会」で最優秀車両のブルーリボン賞に選ばれた。丹羽俊介社長は8日の記者会見で「伝統ある、鉄道業界では非常に価値の高い賞。本当に光栄」と喜んだ。

 ブルーリボン賞は、前年に国内でデビューした鉄道車両から最優秀と認められたものに贈られる。JR東海の受賞は、JR西日本と共同開発した新幹線N700系の2008年以来で、単独では初めてとなる。

 HC85系は、JR東海が約30年ぶりに在来線に投入した新型特急車両だ。軽油を燃料としながら、電池とモーターを使って走るハイブリッド技術を採用。従来の車両よりも二酸化炭素(CO2)の排出量を3割ほど減らすことに成功した。全席にコンセントを備えるなど内装も充実させた。

 こうした改良が、鉄道友の会から「振動・騒音を大幅に抑えて客室環境を改善している」などと評価された。JR東海は、外国人観光客に人気の岐阜・飛驒地方に向かう特急「ひだ」に続いて、7月から紀伊半島を走る特急「南紀」にも投入する。内藤尚志

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません