ドイツ最後の原発3基が停止 反原発団体「歴史的な日」デモで祝う

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リンゲン=寺西和男
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 2011年の東京電力福島第一原発事故を受けて「脱原発」を進めてきたドイツで15日、最後の原発3基が稼働を終えた。60年以上続いたドイツの原発の歴史に幕が下りた。今後は廃炉作業を進めるが、高レベル放射性廃棄物最終処分場が決まっていないなど、原発の後始末には課題が山積している。

 停止したのはドイツ北西部のエムスラント原発、南部のイザール原発、南西部のネッカーウェストハイム原発の3基。15日にいずれも送電網から切り離された。

 「歴史的な日だ」。北西部ニーダーザクセン州リンゲンのエムスラント原発前では同日午後、反原発団体メンバーら約200人がデモ行進し、集会を開いた。メンバーのなかには、シャンパンで最後の原発の稼働停止を祝う姿もみられた。

原発の後始末、残る難題

 集会に参加した同州政府のマ…

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この記事を書いた人
寺西和男
ベルリン支局長
専門・関心分野
欧州の政治経済、金融、格差、ポピュリズム
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    パトリック・ハーラン
    (お笑い芸人・タレント)
    2023年4月16日11時34分 投稿
    【視点】

    ドイツはほとんど地震がない。(1950年以降に最大の地震がマグニチュード5.3)。津波の心配もない。北海の津波の心配もほとんどない。(8000年前に一つあったらしいが。)だから福島の事故をみて脱原発を決定したことに首を傾げる人が多かった。 

    …続きを読む