戦争で死んでいるのは誰なのか 民間人保護訴える宣言、83カ国署名
パリ=宋光祐
ロシアによるウクライナ侵攻の民間人の死者が11月、国連の発表で6500人を超えた。その多くは、街などを狙ったロケット弾やミサイルの爆発による犠牲者だった。こうした人口密集地で使われる爆発性兵器は「EWIPA」(Explosive Weapons In Populated Areas)と呼ばれる。国連やNGOが使用の制限を求めているが、民間人の死者は日々増え続けている。
「戦争では誰も私のような人間の存在を考えてくれません」
アイルランドの首都ダブリンで11月18日、EWIPAに対する民間人保護の強化を求める政治宣言の署名式が開かれた。宣言に賛同して集まった各国政府の高官らを前に、シリア内戦を逃れて難民になったヌジーン・ムスタファさんが体験を語り始めた。
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