第6回ジャカルタに着いた赤いラインの車両 日本の高官は「はらわたが…」

有料記事分かれた軌道 新幹線の日中半世紀

編集委員・吉岡桂子
[PR]

 銀色に赤いラインの高速鉄道車両が9月2日、ジャカルタ近郊の港に到着した。赤はインドネシア国旗を、姿は現地の爬虫(はちゅう)類コモドドラゴンをイメージしたという。

 ただ、どう見ても習近平(シーチンピン)政権の政治スローガンを冠する「復興号」にそっくりだ。

 中国にとって、時速350キロ級の輸出は初めてだ。車両を製造したのは、川崎重工業が長く技術支援した中車青島四方機車車両である。

 座席にはインドネシア伝統の布地バティックを意識した柄があしらわれている。2023年6月に開業する予定のジャカルタ―バンドン間(約142キロ)に投入される。

【連載】分かれた軌道 新幹線の日中半世紀

東京五輪にあわせて開業した新幹線。ひかりは日本の戦後復興の象徴でした。その超特急に憧れ、追いかけた中国を今、習近平政権のスローガンを冠する復興号が走ります。高速鉄道をめぐる日中の半世紀を8回の連載でたどります。

 東南アジア初の高速鉄道は…

この記事は有料記事です。残り1169文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら