ライチョウ復活作戦、ついに最終局面 動物園育ちが木曽駒ケ岳お散歩

[PR]

 中央アルプスで半世紀前に絶滅したとされる国の特別天然記念物・ライチョウ。環境省が中央アルプスで進める「復活作戦」が最終局面を迎えています。木曽駒ケ岳(標高2956メートル)で8月、動物園育ちのヒナたちがヘリコプターで山頂付近に運ばれ、放鳥されました。現地で取材した山岳ジャーナリストの近藤幸夫さんが作戦について解説します。

8月14日、ライチョウは野生に放たれた

 8月10日、動物園で繁殖させたヒナを含む22羽をヘリコプターで現地に移送、保護ケージに収容して同14日までに放鳥しました。ヒナたちは秋に親離れし、来年には繁殖が可能となります。登山でいえば、いま頂上目前まで到達しました。

 1980年代の調査でライチョウの生息数は約3千羽と推測されました。しかし、最近は2千羽以下に減少。高山の環境変化とテンやキツネなどの天敵の増加が原因と考えられます。

野生化に必要なのは、母鳥の「ふん」

 環境省は、ライチョウを「守…

この記事は有料記事です。残り1427文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら