ライチョウ家族が中央アルプスでついに放鳥 母鳥がヒナ抱く場面も

小野智美
【動画】ライチョウ家族を中央アルプス(長野県)山中に放鳥=那須どうぶつ王国提供
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 那須どうぶつ王国(栃木県那須町)から中央アルプス長野県)に移送された国の特別天然記念物ライチョウの3家族19羽が14日までに山中へ放たれた。濃霧の中を家族で歩き、寒風から守るように母鳥がヒナを抱く姿が見られた。

 現地のライチョウを動物園で繁殖させてから返す環境省の「復活作戦」で、佐藤哲也園長は「ヒナが厳しい冬を越えて中央アルプスでの繁殖に参加できることを期待しています」とコメントを出した。

 園では、母鳥3羽を足輪の色から、「赤」「白」「黄色」と呼んでおり、14日の放鳥は白と黄色の2家族で、前日に放たれた赤家族も近くに現れた。園の獣医師原藤芽衣さんと飼育リーダー荒川友紀さん、飼育員平居未羽さんも放鳥に立ち合った。放たれたヒナをみて、原藤さんらは「4日ぶりに見たら、ポヤポヤの頭の毛がおとなの毛になっていて成長したなとびっくり」と驚いていた。(小野智美)

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