パーム油発電、全国で停止中 「話にならない」と各社が嘆く理由

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経済インサイド

 その発電事業者の名は、資源エネルギー庁のウェブサイトで公開されたリストにある。

 本社所在地は東京都中央区

 リストに記された電話番号にかけてもつながらない。

 登記された10階建ての雑居ビルの2階を訪れたが、それらしき会社はない。

 同じフロアの会社に尋ねたところ、こう告げられた。「社長は会うたびに顔が暗くなっていました。もう、新しい会社に入れ替わっています」

 会社の計画は、熱帯で育つアブラヤシの実から採れるパーム油を燃料に、約3万キロワットの発電能力でエネ庁の認定を受けた。ホームページには「天候や時間に左右されない」「太陽光のように大規模用地を必要としない」と記している。

 しかし、茨城県に計画されていた発電所は着工もされていない。

 全国には、こうした進んでいない計画が大量にあるという。

 何が起きているのか。

1千万世帯をまかなうはずだった

 パーム油発電を政府は再生可…

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