本体工事夜通し 熊本・立野ダム

城戸康秀
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 熊本市中心部を流れる白川の治水対策のため建設中の立野ダム(南阿蘇村大津町)で、来年4月の本体完成を目指して夜通しの工事が進んでいる。国土交通省九州地方整備局は当初、12月の本体完成を目指していたが、想定を超える掘削工事が必要になるなどで約4カ月ずれ込んだ。

 立野ダムは本体に3本の放流路を設ける流水型。洪水時に水がたまった際は、水圧を分厚いダム本体の重さで支える。使われる予定のコンクリートは約36万立方メートル。18日には20万立方メートルに達した。

 両岸が切り立った立野峡谷に建設するため、コンクリートはダムより高い位置に設けた工場で造り、峡谷に差し渡したケーブルクレーンで運ぶ。バケットと呼ばれる容器で一度に運べるのは5立方メートルにすぎないが、本体上空を運ぶ際は、注意喚起のため中島みゆきさんの「地上の星」のメロディーが流れる。

 土曜日だった18日夜もバケットは休みなく往来していた。コンクリートは水との化学反応で温度が上がると、固まる際にひび割れができる。このため、流し込み作業が終わった現場では、作業員が水をまくなどして冷却作業を続けていた。

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この記事を書いた人
城戸康秀
阿蘇支局長
専門・関心分野
地方自治と地方政治のあり方、災害と地域振興