収束宣言のタンザニア、大統領が姿見せず「感染」の臆測
ヨハネスブルク=遠藤雄司
アフリカ東部タンザニアのマグフリ大統領が2週間以上公の場に姿を現さず、「新型コロナウイルスに感染して入院した」などとする健康不安説が広がっている。マグフリ大統領は昨年6月、「神のおかげで新型コロナは取り除かれた」と収束を宣言。新型コロナの統計の公表も中止し、内外から批判を浴びていた。
ロイター通信などによると、マグフリ大統領は2月27日に最大都市ダルエスサラームで開かれた式典に参加して以降、公に姿を見せなくなった。今月に入り、野党指導者のトゥンドゥ・リス氏がツイッターで、マグフリ大統領が新型コロナに感染して重症化し、ケニアやインドに搬送されて治療を受けているなどと主張したことで健康不安説が拡散した。これに対し、マジャリワ首相が今月12日、「大統領は健康で、精力的に働いている」と話すなど政府側は火消しに躍起になっている。
タンザニアは昨年5月までに感染者数など新型コロナに関する統計の公表を中止した。このため、現在でも感染者数は509人、死者は21人で更新が止まっている。だが、国内では新型コロナの感染が拡大している可能性が指摘されてきた。
「ワクチンは危険」と発言
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