コンテナ不足の影響じわじわ 商品が届かず発売の遅れも

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友田雄大
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 船でモノを運ぶときに使うコンテナが、世界的に不足している。物流が滞り、一部の商品で販売の遅れなどの影響が出始めた。収束の時期は見通せず、多種多様な分野に影響が及ぶ懸念が広まっている。

 「このまま新商品が入らない状況が続けば、資金繰りに関わる」。フィギュアなどを企画、製造する「千値練(センチネル)」(東京都台東区、従業員12人)。製造・国際物流担当の朴汰根(パクテグン)さんは、危機感をにじませる。「鋼の錬金術師」や「勇者王ガオガイガー」といった、昨年12月~今年1月に日本に到着予定だった人気アニメや漫画のフィギュアなど4商品で、入荷の時期が一時全く見えなくなったためだ。

 フィギュアは中国でつくり、香港から船で日本に運ぶが、船に積むためのコンテナが足りなくなった。なんとか手配したものの、4商品は予定より1カ月半程度遅れて日本に到着する。「今後も不安はある。うちのような中小は、危機感を持って対策を考えないといけない」と話す。

 いま、コンテナ不足は「経験がないほど深刻な状況」(物流会社)という。コンテナ船を運航する世界の海運会社が、いったん予約を受けたものの次々とキャンセルしたり、新規の予約を停止したりしている。

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 コンテナの枯渇は、新型コロ…

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