フード配達員の働き方の未来は 記者サロンで語り合った

有料記事

藤えりか
【動画】記者サロン「ウーバーだけじゃない~フード配達員の働き方」の様子
[PR]

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、注目度が増している飲食宅配代行サービス。朝日新聞は12月11日、業界の競争が激化する中、働き手の現状や課題などを考えるオンライン記者サロン「ウーバーだけじゃない~フード配達員の働き方」を開催しました。日本市場に参入したばかりのフィンランド企業副社長や、配達員として働くブロガーが、担当記者と語り合いました。

 解説役は、このテーマで取材を続ける朝日新聞経済部の藤えりか記者。日本に今年上陸したフィンランド発の飲食宅配代行サービス「ウォルト」のマリアンネ・ビックラ副社長(28)、米国系大手ウーバーイーツとウォルトの配達員としてブログなどで発信を続けるさいたま市の片野広太さん(30)に相次いで出演してもらい、個人事業主である配達員の働き方や待遇について考えた。

 飲食宅配代行サービスは2016年に日本でサービスを始めたウーバーが先行しているが、そこへ今年、外資や国内勢が相次ぎ参入。その一つ、ウォルトのビックラさんは東京に進出した10月から約2カ月間日本に滞在して競合状況も見てきた。ビックラさんは「日本国内9都市でサービスを始めたが、めざましい需要を感じる」と強調。配達員との向き合い方については「配達員を最も大切な営業担当者だと考えることが成功への唯一の道だとして取り組んできた。顧客と接する唯一の人たちだからだ。事業成功のためにも、配達員が幸せで満足だと確信しなければならない」と語った。

 バイクで配達員をしながら全国を旅している片野さんは、滞在先の岡山からリモート出演。ビックラさんの発言について、「配達員を重要視されていると聞き、一配達員としてうれしい」と語った。そのうえで、「(飲食宅配代行サービスは)配達員ありきで回るビジネスモデルだ。また、注文者と飲食店、配達員とプラットフォーム企業の四者がいて回る仕事だ。企業が(配達員の)話を聞く環境がとても大事だし、信用関係を大事にしてほしい」と強調した。

「フード配達員の働き方」については、ポッドキャストでも聞いていただけます。

 イベント後、片野さんや記者…

この記事は有料記事です。残り513文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら