東大総長の選考、録音を消去 学内から批判の非公開会議

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 東京大学の総長選考会議事務局が、選考過程の録音データを消去していたことが関係者の話で分かった。2日に決まった総長選考は、多くの教員が不透明さを批判する異例の展開になり、東大幹部や財界人らでつくる選考会議側が過程の検証を約束していた。検証の正当性が問われる可能性がある。

 五神(ごのかみ)真総長の任期満了に伴う総長選考では、来年4月からの次期総長に藤井輝夫副学長(56)が選ばれた。

 消去されたのは、選考会議が9月7日に、藤井氏を含む3人に総長候補を絞り込んだ際の非公開のやりとり。別の有力候補を恣意(しい)的に外したのではないかとの批判が学内から出ていた。

 2日の会見で選考会議議長の小宮山宏東大総長三菱総合研究所理事長)は学内から批判が出たことを踏まえ「いろんな意見をいただいたのは事実。問題点は第三者の意見も十分反映したうえで検証する」と語っていた。

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