紙の辞書は「オワコン」か 専門家が語る英和辞典とアプリの使い分け
語学学習に欠かせない辞書。近年はインターネットで代用され「辞書はオワコン」との声もあります。ただ、英語の辞書を研究する中央大学の小室夕里教授(辞書学)は「魅力が詰まった『使える』ツール」と強調します。どんな特長があり、英語力のアップにどう活用できるのでしょうか。
――辞書学との出会いはいつですか。
大学生のときです。英和辞典を編集した竹林滋・東京外国語大学名誉教授(2011年死去)の授業があり「私が使っている辞書を作った人だ!」と興味を持ちました。私が育ったのは一般的なサラリーマン家庭でしたが、父が辞書や百科事典をそろえていました。当時はインターネットがなく、調べ物に使うのが当たり前だったのです。
――辞書のどんなところに魅力を感じますか。
特に紙辞書は、スペースの制約があるがゆえに情報が厳選され、選りすぐりの使える例文や情報が詰まっています。
文化遺産としての側面もあります。辞書を読むのが好きな人は、博物館を見るような感覚で、言葉とそれを生み出した文化や歴史を味わいます。薄くてやぶれず、裏写りしない紙も世界に誇れる技術です。
「気に入ったものを」と言われても…辞書選びのコツは
――難しいのは選び方。学生時代には「気に入ったものを選んで」と先生に言われて困った記憶があります。
困ったときは、自分がよく知…
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- 【視点】
紙の辞書にはもう一つメリットがあると思っています。それは、調べようと思った語句や事項の前後にある情報も、自然に目に入ると言うことです。英語の辞書であれば、同じ接頭辞の語などが見えることで、単に言葉の意味を知るだけでなく、どうしてこの語がこう
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