羽田ビル子会社所得隠し 自民元幹事長の長男企業へ支払い 国税指摘

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花野雄太 増山祐史
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 羽田空港ターミナルビルを運営する東証プライム上場の「日本空港ビルデング」(東京都)の子会社が、古賀誠・元自民党幹事長(84)の長男(52)が代表を務めるコンサル会社(同)への支払いをめぐり、東京国税局から約1億円の所得隠しを指摘されたことがわかった。

 このコンサル会社に2020年までの約10年間に計約2億円の利益供与が行われた疑いがあり、国土交通省は3日、空港ビル社に経緯などの調査と報告を求めた。

 関係者によると、空港ビル社の子会社「ビッグウイング」は、ビル内に設置したコイン式マッサージチェア事業の業務委託費として、16年までの5年間に約1億円をコンサル会社に支払っていた。だが国税局は、コンサル会社には業務実態がないとして経費と認めず、ビッグ社が約1億円の所得を隠したと指摘。ビッグ社は修正申告し、重加算税を含め法人税消費税計約4千万円の追徴課税を受けたという。

 マッサージチェアを設置・管…

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この記事を書いた人
花野雄太
東京社会部|調査報道班・国税担当
専門・関心分野
調査報道、国税
増山祐史
東京社会部|国土交通省担当
専門・関心分野
運輸行政、事件事故、独占禁止法、スポーツ