別所温泉駅 レトロな駅舎と鉄道むすめ 上田電鉄別所線

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遠藤和希

 故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る――。長野県上田市の上田電鉄別所線で、そう思わせてくれる出合いがあった。降り立ったのは「信州最古の温泉」として知られる別所温泉駅。1921(大正10)年開業の同線で、開業当時の面影を今に残す。

 訪ねた8月8日、駅はにぎわいを見せていた。レトロな風情の一方で、主役となっていたのは「八木沢まい」という「鉄道むすめ」のキャラクター。別所温泉駅の手前にある八木沢駅と舞田駅から名前を取ったといい、この日が誕生日なのだという。駅舎では記念グッズが売られていた。買い求めていた一人は「かわいいですね」。

 キャラクターだけではなく、駅には女性の観光駅長もいる。4月に就任した山辺明日香さん(34)。「八木沢まい」と同じ色のはかま姿で迎えてくれた。

 昨年10月の東日本台風では…

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この記事を書いた人
遠藤和希
長野総局
専門・関心分野
空き家、循環社会、鉄道の将来、通貨危機など