宮城)ルポ・放課後児童クラブ 長引く休校、職員は疲弊

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編集委員・石橋英昭
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 宮城県内で学校の臨時休業が長引くなか、県内の放課後児童クラブの職員(支援員)が疲弊を深めている。いつもは午後だけだが、今は朝から小学生を預かるようになった。いつもの遊具は使えず、消毒液と布巾が手放せない。過密な環境にも神経をすり減らす。

 名取市の下増田放課後児童クラブ。震災後に人口が増えた住宅街にあり、定員100人に対し172人が登録。ふだんは放課後、120人ほどの利用児童が平屋建ての施設を駆け回り、パートを中心に計14人の支援員らがみている。

 小学校の休校が始まった3月からは、人気のカードゲームや外遊びの野球バットなどは、複数の子が触れてはいけないとお預けになった。代わりに準備した折り紙1千枚は、2日間でなくなった。

 以前は100人以上が30畳…

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この記事を書いた人
石橋英昭
編集委員|仙台駐在
専門・関心分野
東日本大震災、在日外国人、戦争の記憶