群馬・川原湯温泉で「湯かけ祭り」 ダム工事で移転

【動画】川原湯温泉で湯かけ祭り=佐藤岳史、寺澤尚晃撮影
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 群馬県長野原町の八ツ場ダム建設のため高台に移転した同町の川原湯温泉で20日、湯かけ祭りがあった。水没予定の旧温泉街から会場を移して5回目。零下10度近い冷え込みの中、ふんどし姿の男性約60人が温泉の湯を掛け合った。

 約400年前、枯れかけた温泉が再び湧いたことを喜び、湯を掛け合ったのが起源とされる。会場の共同浴場「王湯会館」前で、紅白2組に分かれた参加者たちは「お祝いだ」の掛け声とともに、おけに入った湯を勢いよくぶつけ合った。

 ダムは本体のコンクリート打設が9割ほどまで進み、国は2019年度内の完成を目指す。川原湯温泉協会の樋田省三会長(54)は「場所は変わっても、若い人たちにも参加してもらって今後も祭りを盛り上げていきたい」と話した。

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