日本でもニュース砂漠? ジャーナリズムの衰退がもたらすものとは
インターネットの普及によってマスメディア企業の経営基盤が弱まり、報道の網の目で覆われない地域が広がる――。そんな「ニュース砂漠」と呼ばれる現象が各国で起きている。ジャーナリズムの衰退は、社会に何をもたらすのか。海外や日本国内の現状と今後について、メディア研究者の小川明子さんに聞いた。
新聞が消えた地域で増える汚職
――「ニュース砂漠」という言葉をよく聞きます。
「米国で、地域独自の新聞を持たないエリアをそう表現したのが始まりです。情報のデジタル化とネット広告の浸透によって購読者数や広告収入が減少し、世界中でニュース企業の経営難が進んでいます。買収、統合と記者の解雇などにより、地域発のニュースが大きく減少しているのです」
「公益ニュースを伝え、ときに政治権力や企業が表沙汰にしたくないネガティブな情報を明らかにするジャーナリズムは、健全な民主主義社会に不可欠です。米国では、ニュース砂漠になった地域で、ローカルな政策について住民が議論する機会が失われ、選挙で地域密着型の争点が報道されなくなったり、行政のコスト意識が緩んで財政状況が悪化したり、汚職が増えたりすることが明らかになっています」
――日本の状況をどう見ていますか?
「日本でも、新聞社などの支…
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