現在の仕事・担当
現在はオピニオン編集部でフォーラム面の編集長をしながら、インタビューや一般記事も随時書いています。毎週日曜日の朝刊で展開しているフォーラム面は、「議論の広場」となることを目指しています。
記者としては近年、日本の人口減少と少子高齢化、移民問題などに関心を持って取材をしていますが、基本的には興味関心のおもむくまま、多様な分野に挑戦しています。
バックグラウンド
東京都出身。1990年入社で、主に東京本社社会部で持ち場を持たないフリーな立場として記者経験を積んできました。2001年から2年弱、那覇支局(当時)に赴任し、沖縄は記者としてのライフワークの一つと考えています。
2006年には、就職氷河期世代をロスジェネと呼ぶきっかけとなった「ロストジェネレーション」企画のキャップを務めました。この企画以降、日本社会の人口変動、家族やコミュニティーのあり方などに関心を持ち、近年は「多民社会」「8がけ社会」企画にも参加しています。
2007年4月から2年間、ニューヨーク支局に駐在し、オバマ氏が初当選した大統領選を取材。2012年から17年まで支局長として再度赴任し、今度は第1次トランプ大統領の誕生を目にしました。
仕事で大切にしていること
就職氷河期と非正規雇用化によって、団塊ジュニア世代を含んだ大きな人口の塊が苦境に陥っている。ロスジェネ企画をして初めて気づいたことでした。トランプ氏を米大統領に押し上げた白人貧困層の置かれた状況もまた同様です。目の前に存在していたのに、それが見えていなかった。グローバル化によって社会の基軸である中間層が生きづらさに直面している。メディアが切り出さなければ見えにくい事象を、どう可視化するか。それをいつも考えています。
著作
- 『老後レス社会』(祥伝社新書 2021)=共著
- 『ルポ 漂流する民主主義』(集英社新書 2018)
- 『トランプのアメリカ 漂流する大国の行方』(朝日新聞出版 2017)=共著
- 『3・11から考える「家族」』(岩波書店 2012)
- 『孤族の国』(朝日新聞社 2012)=共著
- 『ロストジェネレーション さまよう2000万人』(朝日新聞社 2007)=共著
- 『花を 若年性アルツハイマー病と生きる夫婦の記録』(朝日新聞社 2006)