反転攻勢「失敗」のウクライナ、50万人動員検討の背景は 小泉悠氏

有料記事ウクライナ侵略の深層

聞き手・根本晃

 ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、キーウで開かれた記者会見で、45万人から50万人の追加動員を求める軍の提案を受け、慎重に検討していると明らかにしました。ゼレンスキー氏にはどのような狙いがあるのでしょうか。東京大学先端科学技術研究センターの小泉悠准教授(ロシア軍事・安全保障)に聞きました。

 ――ゼレンスキー氏がこのタイミングで動員を検討していると明らかにした背景をどう考えますか。

 ロシア軍は現在、東部ドネツク州アウジーイウカなどで攻勢をかけており、6月以降の反転攻勢に失敗したウクライナ軍は守勢に回りつつあります。

両軍、激しい消耗戦

 ウクライナ軍としては、当面…

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この記事を書いた人
根本晃
イスタンブール支局長|中東・欧州担当
専門・関心分野
国際政治、トルコ、ガザ、ウクライナ、語学
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