「英語ゼロ」から2年でスポーツ通訳者に 単語帳をひたすら250周
田中瞳子
「プロサッカー選手になる」という夢を追い続けていた酒井龍さん(30)は、大学院時代に受けたトライアウトで不合格に。ふさぎ込む日々が続くなか、「元サッカー通訳者」との出会いをきっかけに通訳の道を志すようになります。サッカー一筋で、大学時代はまったく英語に触れていなかった生活から一転、2年後にスポーツ通訳者として活躍できるまでになれた秘訣(ひけつ)は。勉強のコツを聞きました。
――スポーツ通訳者とはどういう仕事なのでしょうか。
主に外国籍選手や、国際的に活躍する日本人選手、監督の通訳を担います。ヒーローインタビューで選手の隣に立っている姿を見たことがあるかもしれません。記者からの質問や選手の答えをそれぞれ訳したり、ミーティング中に話されている内容を同時通訳して選手に伝えたりしています。選手がけがをしたときには一緒に病院へ行き、通訳をすることもあります。言葉が通じる唯一の存在として、よき相談相手になることが求められます。
■留学中に直面した絶望…