(天声人語)桜のうた

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 考えすぎかもしれないが、戦後しばらく歌謡曲の世界では、桜の花を正面から取り上げるのが避けられたように見える。坂本冬美さんの「夜桜お七」や森山直太朗さんの「さくら」などが世に出てきたのは、終戦から半世紀ほどたってからだ▼理由はおそらく、桜の花を兵士に見立てた歴史があるからだ。軍歌「同期の桜」では〈咲…

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