(書評)『二重のまち/交代地のうた』 瀬尾夏美〈著〉

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 ■失われた記憶の居場所をつくる

 町が、波に呑(の)まれる。その後、復興の名のもと山が一つ潰されその土を用いて、あたらしい町はつくられた。時は流れる。震災当時、子どもだった人たちや、そのずっと後に生まれた人は、だんだん大きくなる。かつての町を忘れたくない人びとも、徐々に年老いてゆく……。

 岩手県

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