東大寺七重塔、異例の復元図 専門家を納得させた奈文研の隙無き検証

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今井邦彦
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 高さ26メートルの巨大な相輪に、がっしりした「太め」の塔身。奈良文化財研究所(奈文研)が25日に発表した東大寺東塔の復元案は、これまでスマートに描かれてきた七重塔のイメージを一新するものだった。

 東大寺の奈良時代の東西塔の高さをめぐっては、文献資料に「33丈」(約100メートル)と「23丈」(約70メートル)という2通りの記述があった。塔の頂部に立つ金属製の「相輪」の高さについても、「8丈8尺」(約26メートル)と記されている。

 このため、塔の全高を70メートルとする説、100メートルとする説のほか、「23丈」を相輪を除く塔身の高さとし、全高は相輪を足した約96メートルだとする説もあり、過去に作られた復元案には高さ約100メートルのものが多かった。

巨大な相輪に戸惑いの声も

 奈文研で文献資料を研究する…

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