(書評)『国際法の誕生 ヨーロッパ国際法からの転換』 中井愛子〈著〉

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 ■通説に挑み米州公法の意義証す

 社会あるところ法あり。国家どうしが国際社会を形成するとき、国際社会に固有の法としての国際法は同時に成立している。人間社会が「場所」に規定された具体的秩序、いわば場序として成立する限り、国際社会にも最初は場所的限定があった。国際社会としての欧州が成立したのが、164…

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