(書評)『グローバル・ヒストリーとしての独仏戦争 ビスマルク外交を海から捉えなおす』 飯田洋介〈著〉

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 ■政略で国際法を用いた鉄血宰相

 著者は前著『ビスマルク』(中公新書、2015年)で、デンマーク、オーストリア、フランスとの3度の戦争を主導しドイツ統一を成し遂げた「鉄血宰相」のイメージを解体した。ビスマルクは決して好戦的な政治家ではなく、刻々と変化する内外の情勢に対応し続けた結果、戦争を選択した…

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