(書評)『青春とは、』 姫野カオルコ〈著〉

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 ■今だからわかる「未来だけ」の時

 60代の乾明子(いぬいめいこ)はコロナ禍でのステイホーム中に、ふとしたきっかけから高校時代に思いを馳(は)せた。滋賀県の公立共学校に通っていた1970年代の日々が、映画のように蘇(よみがえ)る――。

 と書くと、キラキラした青春小説を予想されるかもしれない。だが…

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