(書評)『「色のふしぎ」と不思議な社会 2020年代の「色覚」原論』 川端裕人〈著〉

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 ■「正常と異常」分かち難い連続性

 色の区別や見え方は、多くの人にはことさら問うまでもない当たり前のものだろう。だが遺伝性の「色覚異常」とされる人々――日本人男性の5%、女性で0・2%――には、多数派との違いが社会生活上の壁として立ちはだかってきた。

 学校では色の点で描かれた文字を読み取る検査で…

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