慈悲に満ちたこの菩薩(ぼさつ)像は、飛鳥時代の仏教彫刻の最高峰の一つとして知られる。左足を踏み下げ、ももに右足を乗せる半跏(はんか)の姿勢で、ひじをついた右腕の指先をほおに軽く添える。古拙のほほ笑みを浮かべて思惟(しゆい)する(考える)姿は自然体だ。奈良・中宮寺の本尊で、東北では初公開。被災地の宮…
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