「大臣にも責任」水俣病患者団体が痛烈に批判 マイクオフ問題

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今村建二

 水俣病患者らの団体と伊藤信太郎環境相との今月1日の懇談の場で、環境省がマイクの音を切るなどで団体側の発言を遮った問題で、団体の代表らが8日、熊本県水俣市で会見を開き、改めて抗議した。

 会見を開いたのは、患者団体などでつくる水俣病被害者・支援者連絡会。伊藤環境相による謝罪と、改めて意見交換の場を設けることを求める要望書をまとめ、7日に同省に送付していた。

 会見の冒頭で、連絡会の山下善寛代表代行は「現地で患者の話を聞いて、行政にいかしてしかるべきなのにそれに反する行為。大臣も(問題を)制止できなかった責任がある」と痛烈に批判した。

 会見が終了した後、懇談で司…

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    江川紹子
    (ジャーナリスト・神奈川大学特任教授)
    2024年5月8日16時21分 投稿
    【視点】

     何がニュースか。今回の件では、報道機関のニュース感覚も問われているのではないだろうか。  水俣病犠牲者の追悼慰霊式に続いて懇談があったのは、5月1日。新聞記事データベースなどを調べてみると、翌日の紙面で、この問題を大きく取り上げて問題視し

    …続きを読む