認知症患者、2060年には65歳以上の6人に1人 645万人に

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吉備彩日
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 65歳以上の高齢者のうち、認知症の人が443万人(12・3%)になるという2022年時点の推計を厚生労働省が8日、公表した。認知症の前段階である「軽度認知障害(MCI)」の人は同じく558万人(15・5%)を見込む。

 60年時点では、認知症の人は645万人(17・7%)に増え、およそ6人に1人となる見通し。MCIも632万人(17・4%)まで増加すると見込まれ、認知症とMCIをあわせると、およそ3人に1人が認知機能にかかわる症状があることになる。

 22~23年度に福岡県久山町など全国4地域で65歳以上の計7143人を対象に調査。認知症などの有病率(病気にかかっている患者の割合)を推計し、さらに国立社会保障・人口問題研究所将来推計人口をもとに中長期の状況を算出した。

 厚労省の従来の推計では、認…

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    小林恭子
    (在英ジャーナリスト)
    2024年5月8日17時15分 投稿
    【提案】

    見出しにひかれて、読み始めました。社会の高齢化は誰にとっても注目する話題ですし、この先どうなっていくのか、という漠とした不安感もあるからです。 でも、記事を読んでから思ったのですが、見出しが目をひいたのは、「65歳以上の6人に1人」という

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    辻外記子
    (朝日新聞科学みらい部大阪担当部長)
    2024年5月8日14時51分 投稿
    【視点】

    これまでの推計と比べて減るというデータは朗報です。しかしどなたも知りたいのが、どう認知症を防ぐかということなのだと感じます。 アルツハイマー病などが原因の認知症を防ぐには、若いころからの教育歴や健康的な生活を続けることが大切だとわかっていま

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