折々のことば:1992 鷲田清一

有料記事折々のことば

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 恐れねばならないのは、アイデンティティを失うことではなく、他者を失うことである。

 (齋藤純一)

     ◇

 社会のみならず個人の生もまた、おのれの内に葛藤や抗争を宿した複数のかたちをもつ。単一の価値に凝り固まれば、私たちの思考もまた機能不全に陥ると、政治思想史家は言う。「他者を失うということ…

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