自分自身を潔く投げだして、それ自体の中に救いの路(みち)をもとめる以外に正しさはないではないか。
(坂口安吾)
◇
短編小説「いずこへ」から。作家自身とおぼしき主人公は、「差引計算」や「バランスをとる心掛(こころがけ)」を好まぬと言う。が、自らを救うために平然と策を弄(ろう)し、人に…
自分自身を潔く投げだして、それ自体の中に救いの路(みち)をもとめる以外に正しさはないではないか。
(坂口安吾)
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短編小説「いずこへ」から。作家自身とおぼしき主人公は、「差引計算」や「バランスをとる心掛(こころがけ)」を好まぬと言う。が、自らを救うために平然と策を弄(ろう)し、人に…