(あるきだす言葉たち)三つの小篇 江代充

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迫り上がった入口の辺りが黒い土の坂で

その先の空地のほうに

掘り起こされた畑地の一部が見え

わたしがそこへ行くと

三つの柔らかな土の畝が続いていて

土にはこまかい硝子(ガラス)のかけらなども宿り

わたしには

そこここが実質的で

ひとの空白を埋める

何かみたいにながめられた

もくせいの香りの時期は過…

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