日経平均、一時1600円下落 終値、8カ月ぶり3万5000円割れ

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稲垣千駿
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 3日の東京株式市場日経平均株価は反落し、一時、前日終値より1600円超安い3万4100円台をつけた。終値は989円94銭(2.77%)安い3万4735円93銭。節目となる3万5000円を割り込むのは昨年8月以来、約8カ月ぶりとなる。トランプ米大統領が日本時間の早朝に「相互関税」の詳細を発表し、企業の業績悪化や景気後退への懸念が拡大。投資家がリスクを避ける姿勢を強めた。

 日経平均は684円安い3万5041円で取引を始めた。自動車大手や半導体メーカーのほか、幅広い銘柄で売りが優勢となる全面安の展開となり、下げ幅を広げた。東京外国為替市場円相場は円買いドル売りが進み、一時1ドル=146円台後半をつけた。前日夕より2円以上円高が進み、輸出関連株の重しとなった。

 野村証券の神谷和男氏は「想定を上回る関税強化で世界経済の停滞懸念が強まっている。日本企業の業績も自動車を筆頭にマイナス影響は免れない」と話した。

 トランプ氏は日本時間の3日…

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この記事を書いた人
稲垣千駿
経済部|メガバンク、日銀担当
専門・関心分野
自動車・証券業界、金融政策
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