「令和の百姓一揆」 農家が所得補償求め、都心をトラクターでデモ
歴史的な米価格の高騰でも好転しない生産現場の現状を訴えようと、東京都心で30日、米農家や酪農家らによるデモ行進「令和の百姓一揆」があった。約3200人(主催者発表)が参加し、表参道や原宿をトラクター約30台と進み、欧米並みの農家への所得補償の実現などを呼びかけた。
午後2時半頃、ほら貝の音の後にまずトラクターなどが東京都港区の青山公園を出発。その後、参加者らが行進を始め、「農家を守ろう」「農家に補償を」などと声を上げ、渋谷区の代々木公園まで歩いた。
山形県の農家で、実行委員会代表の菅野芳秀さん(75)が「いま農村では『農終い(のうじまい)』という言葉が交わされている。農家を守りながら消費者と連携し、食と農と命を大事にする日本に変えていかなければ」と呼びかけた。
福岡から参加した農家の70…
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- 【視点】
日本で半世紀ぶりに復活したトラクター・デモを街頭から応援する人々が少なくないのが印象的だ。渋谷のスクランブル交差点をトラクターが並んで横断する異様な光景は、まさに生産現場の大変さも、グローバル資本主義に支えられる消費が、政策的に優先されてい
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