違法性認めない斎藤知事、頭抱えた県幹部 水泡に帰した舞台裏の調整

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島脇健史
【動画】兵庫県議会2月定例会の最終日の3月26日、閉会のあいさつで謝罪の言葉を述べる斎藤元彦知事=谷辺晃子撮影
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 兵庫県の内部告発文書問題で、斎藤元彦知事が26日、県の第三者調査委員会が19日に示した報告書に対する見解を公表した。斎藤知事はこの間、第三者委員長の「ゆっくり読んで」という発言を引き合いに、「報告書の内容を精査する」と繰り返していた。舞台裏では県幹部らがどう対応すべきか苦悩していたが、斎藤知事がこの日話した内容は、事務方の想定とは違っていた。

 今月は第三者委に先立ち、県議会の調査特別委員会(百条委員会)が4日、文書問題の調査を終えて報告書をまとめた。

 複数の県関係者によると、県幹部らは斎藤知事に「百条委の報告書を重く受け止めてほしい」と伝えたという。

 ところが、斎藤知事は翌5日の定例記者会見で、百条委の報告書を「一つの見解」と受け入れない姿勢を強調した。さらには、告発者の元県民局長への懲戒処分内容について「わいせつな文書を作成した」などと踏み込んだ。

 県関係者によると、会見後…

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この記事を書いた人
島脇健史
神戸総局|選挙・震災担当
専門・関心分野
地方行政・選挙、気象・災害、地域医療
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    江川紹子
    (ジャーナリスト・神奈川大学特任教授)
    2025年3月26日21時2分 投稿
    【視点】

     記事でコメントしている県職員には気の毒だが、知事による記者会見の場での発言である以上、これが県の公式見解と見られても仕方がないのではないか。  それにしても、自ら設置したと言える、元裁判官らによる第三者委員会が「極めて不当」「違法」と断じ

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    長島美紀
    (SDGsジャパン 理事)
    2025年3月27日9時46分 投稿
    【視点】

    百条委員会と第三者調査委員会による調査と報告、知事のパワハラをめぐる一連の騒動は何だったのか、と思わされる記事です。告発に対する自身の対応を「違法」と認定した第三者委員会の調査結果を受け入れないとする知事の対応を見る限り、行政の暴走に対する

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兵庫県の内部告発文書問題

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