第2回「自民党の伝統文化」歴代首相の商品券配布に共通点 断てぬ金権政治

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高橋杏璃
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 首相公邸で開かれる会合にあわせて、首相が自民党議員に商品券を渡す――。石破茂首相が新人議員15人に10万円分の商品券を配っていた事実が判明した後、「同様の行為は以前からあった」との証言が相次いだ。

 2022年12月、当時の岸田文雄首相は、公邸に政務官を招いて懇談会を開いた。翌日、岸田氏の秘書が議員会館の事務所を訪れ、10万円分の商品券を配ったと、複数の党関係者が朝日新聞の取材に語った。

 さらに21日、大岡敏孝・衆院内閣委員長が12年の初当選後、公邸の会合にあわせて当時の安倍晋三首相側から「商品券的なもの」を受け取ったと記者団に語った。別の元議員も、朝日新聞の取材に事実関係を認めた。

 公邸という場所、会合の趣旨、さらには秘書が議員会館を回って大手百貨店の袋に入った10万円分の商品券を渡す手法など、過去の首相と今回の石破首相には多くの共通点がある。自民内で習慣化されていたのでは、との疑問が浮かぶのは無理もない。

 だが首相は、「連続性」を真っ向から否定する。

 21日の参院予算委員会。長…

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高橋杏璃
政治部|外務省担当
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外交
商品券問題

商品券問題

石破茂首相(自民党総裁)の事務所が、自民党の新人議員15人に対し、10万円相当の商品券を渡していました。首相は法的な問題はないとの認識を示しています。岸田文雄前首相も懇親会で10万円相当の商品券を配っていたことが分かりました。関連ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]