希望日に引っ越せない? 異例の分散呼びかけ 2024年問題の余波

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上地一姫 増山祐史
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 進学や就職、転勤など、新生活のスタートを切る人が多い春。ただ、今年は運送業界の人手不足の影響で、希望する時期に引っ越せない人が増える可能性があり、国土交通省などが注意を呼びかけている。

 北海道釧路市の女性(31)は、今春に引っ越しを控える。全国に支店がある医療系メーカーに勤める夫(34)が東京都内で勤務することになったためだ。

 引っ越しは3度目。これまでは内示を受けた後に住む家を決め、引っ越し業者に連絡していた。今回は混み合いそうだと聞いていたため、先に横浜市に住むと決め、2月中旬の内示直後に連絡。見積もりの予約はすぐとれたが、日程調整はしばらく続いた。

ピークは3月15日から4月6日

 犬2匹をつれての引っ越し…

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この記事を書いた人
上地一姫
東京社会部
専門・関心分野
沖縄・平和
増山祐史
東京社会部|国土交通省担当
専門・関心分野
運輸行政、事件事故、独占禁止法、スポーツ
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    首藤若菜
    (立教大学教授=労働経済学)
    2025年3月15日11時13分 投稿
    【視点】

    人手不足が、日本の雇用慣行に影響を及ぼすかもしれない、と考えさせられます。 日本では、3月から4月の短期間に引越し需要が集中するため、ここ何年も「引越し難民」が問題となっています。運送業界の人手不足を理由に、異動の時期をずらしたり、幅を設

    …続きを読む