米、メキシコ領空で極秘のドローン飛行 麻薬密輸を警戒

有料記事

Julian E. Barnes, Maria Abi-Habib, Edward Wong and Eric Schmitt/The New York Times 抄訳=秋山訓子/朝日新聞GLOBE編集部

C.I.A. Expands Secret Drone Flights Over Mexico

 米国当局者によると、米国は合成麻薬フェンタニルの製造所を捜索するため、メキシコ上空での極秘のドローン飛行を強化している。トランプ政権によるメキシコの麻薬カルテルへの攻撃をより激しくする作戦の一環だ。

 米政府高官やこの作戦に詳しい関係者によれば、これまで公表されていなかったこの極秘ドローン・プログラムは、バイデン政権下で始まったという。

 しかし、トランプ大統領とラトクリフ米中央情報局(CIA)長官は、メキシコの麻薬カルテルに対してより激しい手段をとることを繰り返し宣言している。ドローンの飛行を増やすことは、その最初の迅速な措置だった。

 CIAはドローンを使って致死的な行動をとる権限を与えられておらず、ドローンによる空爆を行うことは想定していないと当局者は付け加えた。今のところ、メキシコにいるCIA職員が、ドローンで収集した情報をメキシコ当局に渡している。

 この作戦は「メキシコの主権に深く関わっている」とある米政府高官は語った。

なぜ、メキシコ領空で米国のドローンが飛行しているのでしょうか。NYTの取材で、麻薬密輸に神経をとがらすトランプ政権が進める水際作戦が、メキシコ側との危うい連携で成り立っている様子が浮き彫りになっています。

 メキシコ政府は、フェンタニ…

この記事は有料記事です。残り2078文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら