イスラエル首相、「ハマスへの軍事圧力強める」 ガザ攻撃継続の方針

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カイロ=大野良祐

 イスラエルのネタニヤフ首相は3月30日、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けてイスラム組織ハマスへの軍事圧力をさらに強める方針を明らかにした。ビデオメッセージの内容として地元メディア、タイムズ・オブ・イスラエルなどが報じた。

 ネタニヤフ氏は、18日のガザ攻撃再開以降、ハマスとの停戦交渉に応じていないとの指摘を否定し、「我々は戦火の下で交渉をしている。その方が効果がある」と語った。

 ハマスへの軍事圧力を強めることは、前日の治安閣僚会議の決定事項でもあると明らかにし、攻撃を停止して停戦交渉を進める考えはないことを示唆した。

 また、ハマスが武装解除すれ…

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この記事を書いた人
大野良祐
国際報道部次長
専門・関心分野
東南アジア・南アジアの政治社会、生活文化、民主化問題、環境問題
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    高橋真樹
    (ノンフィクションライター)
    2025年4月1日12時10分 投稿
    【視点】

    イスラエルのネタニヤフ首相は、ガザや西岸地区への激しい攻撃を継続しています。目的の一つは、イスラエルの利益ではなく、自身の利益です。ネタニヤフ政権の国民からの支持率は高くはありません。汚職問題や司法制度の変更、そして今回の攻撃による被害の責

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    ダースレイダー
    (ラッパー)
    2025年4月2日13時59分 投稿
    【視点】

     「ガザの治安は我々が管理し、トランプ米大統領が提案するガザ住民の自主的移住計画の実施を可能にする」という発言に驚きます。自主的という言葉が自主的開発や運営ではなく移住とセットで使われている時点で意図は明白です。イスラエルが自国領土を最大化

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