高市早苗氏、通称使用拡大の私案を公表 「不便を解消できる」

笹山大志

 自民党の高市早苗前経済安全保障相は4日、選択的夫婦別姓のあり方に関する私案を公表した。過去に発表した私案を修正したもので、旧姓の通称使用拡大を法律で位置づけることが柱。高市氏は「自民党がやらないといけないのは、多くの方の不便をさらに解消できる法案をしっかり出すことだ」と訴えた。

 高市氏は、自身が顧問を務める「保守団結の会」で講演し、選択的夫婦別姓ではなく旧姓の通称使用拡大で自民案をまとめるべきだと呼びかけた。会合には昨年の総裁選で高市氏を支援した20人ほどが参加。高市氏は「2010年の参院選以降、自民党は旧氏(旧姓)の通称使用拡大によって利便性を高める約束をしてきた」と強調した。

 高市氏の以前の私案では、旧姓の通称使用を戸籍に記載するための戸籍法改正を挙げていた。19年に住民基本台帳法施行令が改正され、住民票への旧姓併記が可能になったことから、修正私案では「戸籍法改正は不要」とした…

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