弘南鉄道大鰐線、2027年度末で休止 利用者減、収支改善望めず

江湖良二
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 弘南鉄道(青森県平川市)は27日、大鰐線(大鰐~中央弘前)を2027年度末で休止する意向を示した。弘南鉄道と弘南圏域8市町村長との協議会で表明した。利用者が減少していて、収支改善が望めないため、決断したという。

 慢性的な赤字が続く同線の支援のため、弘前市と大鰐町などが21年度から5年間で約5億円を支援する計画を実行している。23年度末に収支が改善されないと、5年間の支援期間後に支援を終了する計画だったが、収支は改善されていないという。

 休止の表明に対し、宮下宗一郎知事は「運行継続困難と判断したことは大変残念。交通事業者としては苦渋の決断であり、重く受け止める。県としては、大鰐線利用者の交通手段確保を第一義に、引き続き沿線市町村と連携する」とのコメントを出した。

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この記事を書いた人
江湖良二
青森総局
専門・関心分野
地域経済、地方自治、映画、歴史、文学、アニメ、健康
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    小松理虔
    (地域活動家)
    2024年11月28日0時59分 投稿
    【視点】

    鉄道が休止になったあと、BRTや代替バスが運行されることになるのでしょうか。あるいは完全になにもなくなってしまうのか。私の地元も公共交通が先細りし、自動車への依存度がますます高まっています。依存度が高まると、地元の人も負担が増し、環境的な負

    …続きを読む