PR会社長投稿に「若干の戸惑い」「盛っている部分も」 斎藤知事側
兵庫県の斎藤元彦知事は27日の定例記者会見で、再選された知事選の選挙運動中、県内のPR会社に対して公職選挙法が禁じる「選挙運動の対価」を支払ったのではないか、との指摘に対する説明をした。斎藤知事は「法に抵触するような行為はしていない」と改めて否定。支払った約70万円は選挙ポスターのデザイン制作費などで、公選法で認められた「正当な支払い」と話した。
選挙運動の報酬について公選法は、選挙カーの車上運動員らを除いては無報酬を原則とする。しかし、PR会社社長が知事選後の20日にインターネットの投稿サイト「note」に書き込んだ内容が波紋を呼んだ。
「(知事選の)広報全般を任せていただいた」「(知事の公式SNSの)監修者」「運用戦略立案やコンテンツ企画をチームで協力しながら運用した」――。報酬が支払われていれば、総務省が「買収となるおそれが高い」との見解を示す「業者による主体的・裁量的な選挙運動用のSNSなどの企画立案」に当たるのではと指摘される。斎藤知事は会見で、約70万円の支払いは「ポスター制作といった成果物の対価」と強調した。SNS上では、PR会社社長が斎藤知事の選挙カーで撮影する様子も出回っているが、こうした活動はPR会社としての業務ではなく「社長個人のボランティア」と説明した。PR会社社長による投稿については、「事前には聞いてはいなかったので若干の戸惑いがある」と話した。
一方、斎藤知事の代理人を務…
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兵庫県知事選2024
兵庫県議会で不信任決議が可決され、斎藤元彦知事の失職したことに伴う兵庫県知事選(2024年11月17日投開票)。再選した斎藤知事側から選挙運動の対価として報酬を受け取った疑いがあるとして、神戸地検と兵庫県警が、関係先の捜索に入りました。最新のニュースや解説をお届けします。[もっと見る]