里帰りのSL人吉お披露目 102歳の雄姿ふたたび
今村建二
JR九州の観光列車「SL人吉」を牽引(けんいん)し、今年3月に引退した蒸気機関車が熊本県人吉市に里帰りした。102歳の誕生日を翌日に控えた17日、お色直しを終えてきれいになった姿が披露された。
里帰りしたのは「8620形58654号機」(愛称ハチロク)。1922(大正11)年に製造され、九州各地を走行。2度の引退を経て、最後はSL人吉として走った。「豪雨復興の象徴として保存したい」と熱望した人吉市にJR九州が無償譲渡。解体して運搬し、人吉駅そばに置かれた。
式典で松岡隼人市長は「文字どおり地域を牽引してくれた存在。新たなランドマークとなってほしい」。かつて国鉄の機関士として運転したことがある、人吉鉄道観光案内会の立山勝徳会長(89)は「まさに老雄の風貌(ふうぼう)。案内を頼まれたら半日はしゃべれる。ぜひ見に来てほしい」と話した。
静態保存されるが、人吉駅そばに線路と格納庫を整備し、空気圧で動かす動態保存をめざす…
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