ドクターイエローの内部に迫る 引退予定、点検走行はあと10回ほど
細沢礼輝
東海道新幹線の開業から10月1日で60年。「新幹線のお医者さん」として安全を守り続けてきた点検車両「ドクターイエロー」の内部が27日、JR東海の大井車両基地(東京都品川区)で報道公開された。通常はダイヤ非公開で、「見ると幸せになる」と言われるほどの人気者だが、老朽化を理由に来年1月に引退が迫る。その正体とは。
ドクターイエローの正式名称は「新幹線電気軌道総合試験車」。東海道新幹線から2020年に引退した「700系」をベースにした車両で、JR東海とJR西日本が1編成ずつ所有。交互に10日に1回のペースで東京―博多間を走りながら、線路や架線、信号電流などの状態を測定している。
報道公開されたのは、JR東海所有の「T4編成」。団子っ鼻の初代「0系」をベースにつくられた「T2編成」の後継車として01年にデビューして以来、23年間走り続けてきた。
写真や動画多数
記事後半で、朝日新聞映像報道部のフォトグラファーが撮影した観測ドームや黄色い鉛筆削りなどの写真や、動画を多数ご覧になれます。
その名の通り、7両編成の車…
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