ヒズボラへのサプライチェーン攻撃「ついに」 国際人道法上の問題も

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聞き手・真田嶺 聞き手・加藤あず佐
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 レバノンなどで17日、イスラム教シーア派組織ヒズボラのメンバーらが使っているポケットベルのような通信機器が相次いで爆発した。今回の手口や攻撃の影響について、専門家はどうみるか。サイバーセキュリティーを専門とする土屋大洋・慶応大教授と国際的なインテリジェンスに詳しい小谷賢・日大教授に聞いた。

慶応大学の土屋大洋教授(サイバーセキュリティー)

 「ついに実行してしまった」という印象だ。こうした攻撃が起きうることはわかっていた。しかし、これほどの規模は予想していなかった。仕掛けた側が、ヒズボラによるポケベルの大量発注情報を手に入れたことが実行の決め手だろう。とはいえ、市民を巻き込む危険な攻撃であることを承知のうえで実行した点は驚きだ。

 こうした攻撃をサイバーセキ…

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この記事を書いた人
真田嶺
社会部|メディア担当
専門・関心分野
SNS、移民、国際情勢、ポッドキャスト
加藤あず佐
国際報道部・政治部
専門・関心分野
人権、外交、移民・難民、教育
  • commentatorHeader
    越智萌
    (立命館大学国際関係研究科准教授)
    2024年9月19日8時44分 投稿
    【解説】

    詳細な状況が分かっていないので国際人道法違反を断定するには尚早ですが、関連するルールをあげておきます。 今回は、標的はヒズボラのメンバーであるので、特に文民(民間人)をターゲットにしたものとは言えなさそうです。では、戦闘員をターゲットにし

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